大学院入試に受かりました

はじめましての方ははじめまして.またあったねって人はありがとうございます.そらんです.

またもや前回から時間が空いてしまいました.勉強と研究と旅行で忙しかったですね...

今回は大学院受験について書こうかなと思います.自分が情報探したときにあまりなくて困ったので...

どんなとこ受けたの?

京都大学医学研究科社会健康医学系の臨床統計家育成コース(通称CBコースらしいです)です.僕の代が3期生らしいです.
普通の大学院と違い,専門職大学院という専門職になるための大学院です(個人の解釈).研究というよりは勉強とスキル習得がメインだと思っています.そのため,通常の大学院よりは講義の科目が多いです.M1前期の時間割はこんな感じです.
入試科目は英語(TOEIC,TOEFLなどの外部試験のスコアを利用)と統計(公式によれば統計検定2級レベル)と社会健康医学(いわゆる疫学や公衆衛生学?)と面接です.配点としては英語:統計&社会健康医学:面接=1:1:1らしいです.
定員としては10人前後で,受ける人数は20〜30人(2017〜2019の人数を見るに)なので,倍率は2〜3倍です.期を重ねるごとに社会人の人数が減っていき学部生から直で行く人が増えるらしい(要出典)です.

どんな対策したの?

3回生前期(受験1年半前)〜3回後期(受験1年前)

興味を持ったのが3回生の春ごろ(だったはず)です.たしかツイッターで流れてきた広告だったと思います.
3回生の夏前ぐらいに研究室に連絡し,過去問を貰いに行きました.公式サイト(リンク)から連絡すると快くもらえます.郵送してもらえるかはわかりませんが,一応個人のブログでも出してるとこはあるのでそちらでもいいかもしれません(このブログは過去問の回答もあるのでお世話になりました).
まずは社会健康医学や統計検定2級の過去問をやってみました.学部でやってた統計は合格ギリギリレベルは取れましたが,社会健康医学の方はさっぱりでした.それはそうですよね,素人ですもの.
この頃は「社会健康医学とはいえ過去問見るに小論文だし練習のしようがないなぁ」と,ひとまず統計を完璧にすることを目指しました.心理学系の勉強をしていたので南風原先生の「心理統計学の基礎」レベルのことをやってました.心理の人に限らずおすすめです.

4回前期(受験半年前)

統計検定2級が7割超えてくるようになり,流石にそろそろ社会健康医学の方もやらなくてはいけないと思い,書籍をあさりました.
最初は「初めて学ぶやさしい疫学」をやりました.考え方をなんとなく理解し練習するにはうってつけだったと思います.新しい版があるようなのでそちらでもいいと思います.
その後は3冊ぐらい買いましたが,一番参考になったのは「公衆衛生がみえる 2018−2019」ですね.疫学の章以外は目を通すぐらいしかできてませんが,入学してからも役立つと思うので買っておいて損はないと思います.
最後に仕上げとして,「宇宙怪人しまりす 医療統計を学ぶ(コース長の著書です.通称しまりす本)」と「統計検定2級の公式過去問集」を買って目を通したり解いたりしました.順番間違えた感が否めませんでしたが,模試のない大学院入試でレベルを知るには,所属している人の著書や公式で言われているレベルの問題をやると自分のレベルを擬似的に相対化できていいと思います.
また,TOEICもこの頃に受けました.740点と,高くも低くもない(京大生比)点数ですね.同期が800点近くとっていたので敗北感がありましたね.

4回の夏休み(受験当日)

雨でした.家が近かったので楽でしたが,遠方から来る人にとっては移動がしんどかったのではないかと思います.
僕は文系出身です.統計部門ででlogとeの微分が出ました.あとは分かりますね.1回生のころに学んだ微分積分学の知識を必死に掘り起こしました.後から確認したら答えがあってたので自分の記憶力も捨てたもんじゃないなと思いました.
社会健康医学の方では,ビッグデータ利用研究と研究者がデザインしてデータを集める研究のメリット・デメリット比較と,生物濃縮を題材にした論理的思考問題を選択しました.ちょうどよかったと思います.

やってよかったと思うこと

受験直前になってやったしまりす本と,院試と統計検定2級の過去問ですね.それらを利用して,ちゃんと書く事が大事だったと思います.
模試がないということは,大学受験までとの大きな違いだったと思います.なにせ実力を相対化できず,採点もしてもらえないので復習がしにくいということです.そのため,意識しないと文を書く機会がないです.
僕も,3回生の間は「考え方は理解できるし書かなくてもいいか」と思っていました.大間違いです.過去問をちゃんと解こうとして書き始めると,筆が進まないのなんの.ここで流石にまずい気づけてよかったと今でも思います.

後は心理学研究の方法を勉強していたのが良かったかなと思います.
僕の考えですが,社会健康医学(疫学)はつまるところ基礎医学と研究法と統計だと思います.CBコースを目指すような人であれば統計は勉強するはずですし,医学研究科なので基礎医学は勉強していたり,意識して勉強する人は多いはずです.しかし,研究法というものは,意外と意識から抜けるもので,また抽象的なものなので勉強もしにくいと思います.ひとまず前向き研究(コホート研究)と後ろ向き研究(症例対照研究)の特徴をまとめてみることから始めるとやりやすいと思います.自分の分野の研究を見ていくとだんだん理解できると思うので,専攻を変える人も今の分野の勉強をちゃんとやる事が大事だと思います.

久しぶりの投稿,しかも毛色の違う投稿を最後まで読んでいただきありがとうございます.京大sphを目指す人がchromebookを始めとするデバイスにはまってくれると,先輩として嬉しいですね.
それでは皆さんまた会う日まで.

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